爪白癬治療剤　クレナフィン爪外用液　10％

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• 用法・用量
• 臨床
• 使用上の注意
• 薬効薬理
• 保険

疾患

爪白癬はどんな疾患ですか？

Trichophyton rubrumやT.mentagrophytesなどの皮膚糸状菌による爪の感染症のことを言います。主に足の爪に多くみられ、混濁、肥厚、変形などが生じます。

用法・用量

「1日1回」とは、いつ塗布すればよいですか？

添付文書上、塗布する時間については明記しておらず、規定は設けていませんが、入浴後の清潔な状態で塗布していただくのが望ましいと考えています。入浴後に塗布する場合は、爪の水気をふき取ってから塗布してください。

塗布後、洗浄してしまった場合はどうすればよいですか？

クレナフィンは繰り返し塗布することで爪に貯留すると考えられるため、洗浄してしまったとしても再度塗布する必要はないと考えられます。すぐに洗い流してしまう可能性を避けるためにも、クレナフィンは入浴後にご使用いただくことをお勧めしています。

塗り忘れた場合はどうすればよいですか？

塗り忘れた場合は、気付いた時点で塗布してください。また、2回分を1度に塗布しないでください。

使用量の目安を教えてください。

使用量は、患者さんの罹患爪の数や爪の大きさによって異なると考えられます。
参考として、国際共同第Ⅲ相試験（DPSI-IDP-108-P3-01）においてクレナフィンを塗布した患者さんの平均罹患爪数は3.8枚であり、2週間の平均使用量は約2.5mLでした。

臨床

経口抗真菌薬との併用は可能ですか？

経口抗真菌薬とは投与経路が異なるため、併用される可能性は考えられますが、現時点では併用した際の有効性、安全性について検討した報告がなく不明です。また、本剤の添付文書には経口抗真菌薬との併用制限に関する記載はありません。但し、保険に関しては、地域によって異なるため支払基金等へ確認をお願いします。

他の外用抗真菌剤との併用は可能ですか？

本剤の適応症は爪白癬のみであるため、爪白癬にクレナフィン、足白癬などの爪以外の部位に他の外用抗真菌剤を併用することはあると考えられます。また、爪白癬に対し、クレナフィンと他の外用抗真菌剤を併用した場合の有効性、安全性について検討した報告がなく不明です。但し、保険に関しては、地域によって異なるため支払基金等へ確認をお願いします。

治療にはどれくらいの期間が必要ですか？

白癬に感染した爪は、菌が陰性化しても、感染により変化した爪の外観は爪が生えかわるまで消失しません。一般に爪が生えかわる期間は手の爪で半年〜1年、足の爪で1〜1年半と報告されています。爪白癬の重症度、基礎疾患の有無、年齢等で異なりますが、治療は爪が生えかわり治癒するまでの期間が必要となります。

使用上の注意

妊婦・産婦・授乳婦への投与は可能ですか？

• （1）妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。［使用経験はなく、妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。］
• （2）授乳中の婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。［動物実験（ラット皮下投与）で乳汁中へ移行することが報告されています。］

＊爪に塗布したエフィナコナゾールは血中へはほとんど移行しないため、妊娠への影響が発現する可能性は低いと考えられるものの、妊婦や授乳婦を対象とした臨床試験は実施しておらず、安全性が確立していないため、注意喚起しています。

小児への投与は可能ですか？

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していません（使用経験がありません）。

＊小児を対象とした臨床試験は実施しておらず、安全性が確立していないため、注意喚起しています。

誤飲してしまった場合は、どうすればよいですか？

誤飲した場合の主な症状や対処法は、データがなく不明です。誤飲が発覚した場合はすぐに口の中の洗浄やうがいをし、異常を感じる場合は医師の診察を受けてください。

誤って点眼してしまった場合は、どうすればよいですか？

すぐに水またはぬるま湯で洗い流してください。特別な対処法はありません。異常を感じる場合は眼科医の診察を受けてください。（添付文書【使用上の注意】4. 適用上の注意（7）に記載）

取扱い上の注意「開封後12週間経過した場合は、残液を使用しないこと」の理由を教えてください。

開封後の繰り返し使用における容器の耐久性及び薬液の安定性について試験を実施し、12週間まで安定性が確認されていることから設定されました。

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薬効薬理

クレナフィンの作用機序を教えてください。

クレナフィンの有効成分であるエフィナコナゾールは、真菌の細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成を阻害することにより、抗真菌効果を発揮します。

保険

1回の処方で、何本処方できますか？

保険については支払基金等の判断となるため、明言できません。保険に関しては、地域によって異なるため支払基金等へ確認をお願いします。

保険請求は、3.56gと４mLのどちらで申請すればよいですか？

保険請求は3.56gでお願いします。