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多施設共同、無作為化、二重盲検、基剤対照、並行群間比較
アメリカ、カナダ
第1趾爪(対象爪)の感染面積が20~50%である軽度~中等度のDLSO(遠位・側縁部爪甲下爪真菌症)患者781例
対象をクレナフィン群又は基剤群に3:1で無作為に割り付け、1日1回就寝時に48週間塗布した。
その後4週間追跡調査を行い、有効性及び安全性を評価した。
・ 52週目の完全治癒率(感染面積0%かつ真菌学的治癒の割合)
・ 52週目の真菌学的治癒率(KOH直接鏡検と真菌培養検査がともに陰性の割合)
・ 52週目の臨床的有効率(感染面積10%未満の割合)
・ 52週目の完全又はほぼ完全な治癒率(感染面積5%以下かつ真菌学的治癒の割合)
・ 52週目の健康領域の新たな伸長
・ 有害事象
・ 局所皮膚反応(発赤、腫脹、灼熱感、そう痒感及び小水疱形成)
・ 臨床検査(血液学的検査、生化学検査及び尿検査)
・ バイタルサイン
・ 12誘導心電図
評価項目の群間比較は、主に解析センターを層とするCochran-Mantel-Haenszel検定で、健康領域の新たな伸長については塗布群と解析センターを因子とする二元配置分散分析で解析した。有効性データの欠測値は最終観察値で補完した(LOCF)。
クレナフィン群は基剤群と比べ、有意に高い完全治癒率を示しました(p<0.001、解析センターを層とするCochran-Mantel-Haenszel検定; 海外データ)。
クレナフィン群は基剤群と比べ、有意に高い真菌学的治癒率、臨床的有効率、完全又はほぼ完全な治癒率を示しました(p<0.001、解析センターを層とするCochran-Mantel-Haenszel検定; 海外データ)。
また、クレナフィン群は基剤群と比べ、有意な健康領域の新たな伸長を示しました(p<0.001、塗布群と解析センターを因子とする二元配置分散分析; 海外データ)。
副作用は、クレナフィン群574例中29例(5.1%)、基剤群200例中9例(4.5%)に認められました。主な副作用は、クレナフィン群で適用部位小水疱6例(1.0%)、適用部位皮膚炎4例(0.7%)、適用部位紅斑4例(0.7%)、適用部位疼痛4例(0.7%)、適用部位腫脹4例(0.7%)、適用部位皮膚剥脱4例(0.7%)等、基剤群で適用部位変色2例(1.0%)等でした。死亡を含む重篤な副作用は認められず、クレナフィン群では8例が副作用により投与中止に至りました(複数の副作用を発現した症例を含みます)。その内訳は、適用部位皮膚炎・適用部位紅斑・適用部位小水疱各2例、心室性期外収縮・適用部位湿疹・適用部位刺激感・適用部位そう痒感・適用部位腫脹・頭痛各1例でした。
クレナフィン群 | 基剤群 | |
---|---|---|
安全性評価対象症例数 | 574 | 200 |
副作用発現症例数(%) | 29(5.1) | 9(4.5) |
副作用 | 発現症例数(%) | |
心臓障害 | 1(0.2) | 0(0.0) |
心室性期外収縮 | 1(0.2) | 0(0.0) |
眼障害 | 1(0.2) | 0(0.0) |
眼瞼炎 | 1(0.2) | 0(0.0) |
眼そう痒症 | 1(0.2) | 0(0.0) |
霧視 | 1(0.2) | 0(0.0) |
胃腸障害 | 1(0.2) | 0(0.0) |
便秘 | 1(0.2) | 0(0.0) |
全身障害および投与局所様態 | 21(3.7) | 6(3.0) |
適用部位小水疱 | 6(1.0) | 0(0.0) |
適用部位皮膚炎 | 4(0.7) | 1(0.5) |
適用部位紅斑 | 4(0.7) | 0(0.0) |
適用部位皮膚剥脱 | 4(0.7) | 0(0.0) |
適用部位疼痛 | 4(0.7) | 1(0.5) |
適用部位腫脹 | 4(0.7) | 0(0.0) |
適用部位異常感覚 | 2(0.3) | 1(0.5) |
適用部位そう痒感 | 2(0.3) | 0(0.0) |
適用部位変色 | 1(0.2) | 2(1.0) |
適用部位湿疹 | 1(0.2) | 0(0.0) |
適用部位亀裂 | 1(0.2) | 0(0.0) |
適用部位刺激感 | 1(0.2) | 0(0.0) |
適用部位丘疹 | 1(0.2) | 0(0.0) |
適用部位反応 | 1(0.2) | 0(0.0) |
適用部位乾燥 | 0(0.0) | 1(0.5) |
感染症および寄生虫症 | 2(0.3) | 1(0.5) |
鼻咽頭炎 | 1(0.2) | 1(0.5) |
上気道感染 | 1(0.2) | 0(0.0) |
臨床検査 | 1(0.2) | 0(0.0) |
血中トリグリセリド増加 | 1(0.2) | 0(0.0) |
筋骨格系および結合組織障害 | 0(0.0) | 1(0.5) |
四肢痛 | 0(0.0) | 1(0.5) |
神経系障害 | 1(0.2) | 0(0.0) |
頭痛 | 1(0.2) | 0(0.0) |
呼吸器、胸郭および縦隔障害 | 1(0.2) | 0(0.0) |
咳嗽 | 1(0.2) | 0(0.0) |
皮膚および皮下組織障害 | 5(0.9) | 1(0.5) |
爪甲脱落症 | 3(0.5) | 0(0.0) |
湿疹 | 1(0.2) | 0(0.0) |
嵌入爪 | 1(0.2) | 0(0.0) |
爪破損 | 1(0.2) | 0(0.0) |
そう痒症 | 1(0.2) | 0(0.0) |
爪痛 | 0(0.0) | 1(0.5) |
MedDRA/J ver.12.1
参考資料:1)Elewski BE, et al.: J Am Acad Dermatol, 68 (4):600-608, 2013
5)海外第Ⅲ相臨床試験(DPSI-IDP-108-P3-02)(社内資料)(承認時評価資料)
本研究は科研製薬株式会社の支援により行われた